食品微生物検査の経験者を対象とした黄色ブドウ球菌、セレウス、サルモネラなどの病原菌やグラム染色・簡単な同定検査などの講義と実習です。独学で検査を実施されている方に体系的な知識と基本的な技術を習得頂くことを目的としています。
当協会の食品微生物検査初級コースの認定者は、最終日の食品微生物検査(中級)の認定試験の受験資格を持ち、合格者は当協会から認定書を発行させていただきます。
<講義>
・検査法(大腸菌群(推定試験~完全試験)、大腸菌、黄色ブドウ球菌、セレウス、サルモネラ)
・微生物の分類、グラム染色、鑑別培地の原理と判定方法、微生物の生化学的性状による同定
<実習>
・大腸菌群(推定試験~完全試験)、大腸菌(IMVIC)、
・黄色ブドウ球菌、セレウス、サルモネラ
・グラム染色、微生物の生化学的性状、同定キット ほか
<締め切り>
2019年7月20日(土)の締め切り日が過ぎましたので受付終了させていただきます。
※
14名のご参加をいただき、終了いたしました。
【8月6日 講義】
当協会理事の谷川先生の進行で行われ、講義の前には会長の武政先生から激励のお言葉がございました。
進行の谷川理事 武政会長 ご挨拶
講義は株式会社ファルコバイオシステムズの西井成樹先生と、中野寛子先生からご指導いただきました。
<プログラム>
講義1:食品微生物検査に関する規格基準(西井先生)
講義2:微生物の基礎とグラム染色(中野先生)
講義3:細菌同定(生化学的性状について)・鑑別培地の判定方法および原理(西井先生)
講義4:食中毒菌の検査法(中野先生)
大腸菌(IMVIC)、黄色ブドウ球菌、セレウス、サルモネラ、カンピロバクター、リステリア
講義5:簡易試験法、迅速試験法、精度管理(西井先生)
西井先生 中野先生
講義風景
講義終了後は急遽駆けつけていただきました当協会技術顧問の小崎先生から受講者に向けて激励のお言葉をいただきました。
小崎技術顧問
【8月22・23日 実習】
大阪府立大学 りんくうキャンパスの実習室にて実習を行いました。
<プログラム>
22日
講義:実習に関する注意事項・関連法規(大阪府立大学 三宅先生)
実習:微生物検査基礎手技
黄色ブドウ球菌、セレウス菌 塗沫培養法
サルモネラ属菌 増菌培養(前増菌、選択増菌)
カタラーゼ、オキシダーゼ、鑑別用培地への接種
生化学的同定試験(培地・キット) 接種
グラム染色、顕微鏡観察
23日
実習:黄色ブドウ球菌・セレウス菌の判定、コアグラーゼ試験
サルモネラ属菌の判定
鑑別用培地判定、IMViC判定
同定キット判定
認定試験:実技試験、筆記試験
実習は6日の講義に引き続き、株式会社ファルコバイオシステムズの西井先生と中野先生にご指導いただきました。
また、受講生アシスタントとして当協会理事の谷川先生、一般財団法人食品環境検査協会の竹平先生にご参加いただきました。
三宅先生 西井先生 中野先生
谷川理事 竹平先生
実習風景
実習終了後は当協会会長の武政先生より、修了証を受講者一人一人にお渡しされました。
講義・実習終了後は試験が行われ、6名の方が食品微生物検査 中級認定となりました。